孤高の凡人

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On the Road

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隣のトロトロ

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浮気をしてはいけません。

両親からそのような事を教わった覚えはないし、かといって義務教育の9年間で教師から教わったという覚えもない。

おそらく皆様もそうだろう。

しかし我々は、「け、結婚してください」という呪文を唱えた瞬間、天空から見えない手錠が降ってきて、ガジャンと拘束され、生物学に反して一途に一人の女性を愛し、健やかなる時も、病める時も、共に障害を乗り越え、その生涯をおてて繋いでゴールする事を誓わされ、浮気はNG、ありえない。浮気をするような奴は地獄の業火に焼かれて死ね。と浮気をした途端に、クズと書かれた烙印をおでこにぺったーんと押されてしまい、人生を棒に振ることになる。

にもかかわらず、メディアは浮気浮気、来る日も来る日も浮気をしたカスを、さあみんなで叩こうぜと言わんばかりに報道している。

元朝娘の矢〇口さんはベッドの上でミニモニファ〇クだぴょん!と日本の未来がウォウウォウしないことをストレスに、ずんたかたった、ペンペンして、世界が羨むほどにイェイイェイして、文字通りラブマシーンと化され。

キノコのようにむくむくと手足が生えてこなかったオト〇タケさんは、唯一左右の足の根元から生えてきたキノコを駆使して、五体は不満足であったが、女体は満足であったという名言を残し、そのキャリアを棒に振られた。

そのモンキーさがファンクしてしまい、女性にGOGOライダーして、ガムシャラBOYと化した加〇藤さんは、他人の妻のアンタッチャブルな部位をちっぽけな勇気ならぬ、ちんぽこで遊戯して自身の器がベイビーのソレだとナウオンセールさせた。

このように挙げればいくらでも出てくる浮気をした人であるが、私は彼ら彼女らを擁護したいのだ。

というのも、私自身が浮気をしてしまったからであり、その理由としては『魔が差した』これしか言えないのである。

 

私は約一ヶ月前から、すき家に通い続けて、毎日毎日『おろしポン酢牛丼』を食べてきた。

これは過去に記事にし、その勇気、その行動力が認められ、大きな反響を頂いたのであるが、その後も私は更なる感動を皆様にお届けすべく、『おろしポン酢牛丼』を食べ続けていた。

しかし、すでに私の味覚を含む五感は不満足と成り果て、おろしポン酢牛丼を見ただけで、西野カナのように震えてしまうという境地に達しており、もう限界、もうだめぽ、と朦朧としていたのだ。

本日、そんな状態になりながらすき家に通う私に追い討ちをかけるように、隣のおっさんが頼んだ『おんたまカレー』が私に色香を使い、「あたいの具を見てごらん、ほらゴロゴロしてるだろう」と、うっふん、あっはんしてきたのである。

私は懸命にその邪念を振り払おうと、割り箸で九字を切り、隣の禿げ散らかしたおっさんの頭を割り箸でぺしぺししながら、「ソワカ!ソワカっ!」と呪文を唱えたが、ついに『おんたまカレー』の誘惑に負けてしまったのだ。

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愛する『おろしポン酢牛丼』を裏切った。

たった一回のワンデイラブでこんなにも罪悪感にかられるなら、浮気なんてしなければよかった。

 

明日から、どんな顔をして『おろしポン酢牛丼』に会えばいいのだろうか。

 

私はスプーンでじゃがいもに温玉のトロトロをうっふん、あっはんしながら、もう浮気なんて二度とやるまいと、そう決めたのであった。 

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