カラス除けに最適なCD!おすすめ7選(邦楽編)
鳥害というものがある。
都市化や環境の変化により、本来自然にいるはずのカラスなどが、我々の住む街へやってきて、ゴミを漁り、糞を撒き散らして、とても汚い感じにし、ただでさえ会社などで消耗しているというのに、この目に飛び込んでくる景色はもはや世紀末。
正義が負けた、新聞紙転がりたる世紀末のようにしてしまう。
更にはあなたが住んでいる街の、そのお家のベランダに飛来して、大切にしているトマト、バジル、ミドリガメなどの動植物をついばみ、ズタボロにして、我々のメンタルを破壊するのである。
しかしこれらの原因は人間にある。
我々は自然を破壊し、ビルやマンションをガンガン建て、山盛り二酸化炭素を排出し、彼らから様々なものを奪った。
自業自得、因果応報、我々はそれを受け入れなければならない。
にも関わらず人々は、せめて自分の家だけはマシな感じにしたい、隣のお宅のベランダのトマト、バジル、ミドリガメをズタボロにするのは構わないが、ウチにはあんまし来ないでねと、得意の『自分さえ良ければいい』を披露し、CDを吊るすなどして、カラスが寄ってこないようにしてきた。
しかし、賢いカラスは、すぐにCDが自身を傷つけないものだと学び、再び飛来。
あなたのベランダのトマト、バジル、ミドリガメをついばみ、ズタボロにするのである。
私は建設業で働いている。
建設業は世間で、カラスと同様に嫌われる存在であり、私にはカラス達の苦しみがとてもよく分かる。
したがって私は『嫌う人間』と『嫌われるカラス』の間で、いわば中立的にこの問題に向き合う事ができるのである。
そしてそのような私だからこそ、あなた方に言えることがある。
あなたは間違っているのだ。
CDのチョイスを。
もう聴かなくなったアーティスト、アダルトDVD、子供の成長に伴い居場所を失った、しまじろうのDVD。
このようなものを吊るしているのではないだろうか。
断言する。
そんなCDではカラスは除けられない。なぜなら彼らは賢いからだ。
少なくとも、しまじろうを吊るしているようなあなたよりは、遥かに賢い。
だから私が教えよう。
カラスを確実に除けられる、そのCDを。
カラス除けに最適なCD!おすすめ7選(邦楽編)
暗黒大陸じゃがたら 『南蛮渡来』
江戸アケミ率いる暗黒大陸じゃがたら。
強いメッセージ性はファンクのリズムに潜むパンク。ステージでは全裸で放尿、脱糞。蛇や鶏などを食いちぎる。自身の頭を切り、出血多量で救急車で運ばれるなど、まさにカオス。
私がカラスだったら、絶対に近づかない。
- アーティスト: JAGATARA
- 出版社/メーカー: BMGメディアジャパン
- 発売日: 1999/09/22
- メディア: CD
- 購入: 6人 クリック: 45回
- この商品を含むブログ (67件) を見る
ザ・スターリン 『STOP JAP』
遠藤ミチロウ率いるザ・スターリン。
こちらもステージでの過激なパフォーマンスで有名ある。しかし遠藤ミチロウは様々なメディアを積極的に利用し、宣伝活動を行うような策士であり無能のハードコアパンクたちから『知的なパンク』と呼ばれ、暴力こそがパンクと勘違いした馬と鹿の区別もつかない人々に嫌われていたが、狂気の裏に潜む文学的な要素はパンクの基本であるペテン師を見事に体現されていた。
いくらカラスが賢いからといっても、遠藤ミチロウの確信犯的なパフォーマンスには敵わないだろう。
私がカラスだったら豚の臓物を投げつけられるので絶対に近づきたくない。
- アーティスト: ザ・スターリン
- 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 発売日: 2003/10/22
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 19回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
町田町蔵 『INU』
ご存知の方もいるかもしれないが『きれぎれ』という作品で芥川賞を受賞した町田康のバンドである。
日本のパンクが好きとかいう若者でこのCDを持っていないのであれば、ただのモグリ、ニワカである。
そのジャケットの破壊力は部屋に置いているだけで全てのお洒落なインテリアをゴミカスに変えてしまう。
圧倒的な目力で、カラスをフェイドアウトさせるであろう。
- アーティスト: INU
- 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 発売日: 1998/08/26
- メディア: CD
- 購入: 3人 クリック: 170回
- この商品を含むブログ (129件) を見る
ジョー山中 『人間の証明』
プロボクサー、俳優、そしてなんと言っても内田裕也に誘われフラワートラベリンバンドのボーカルを務めたジョー山中。そのイカつすぎる風貌からは想像もできないハイトーンで日本のロックシーンを牽引してきた。
安岡力也をタイマンで半殺しにできる唯一のミュージシャンであり、私はカラスでなくても絶対に近づきたくない。
- アーティスト: サントラ,ジョー山中,ロリータ・ヤー・ヤー,大野雄二
- 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
- 発売日: 1998/05/25
- メディア: CD
- クリック: 9回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
山崎ハコ 『人間まがい』
釘よ覚えろ、覚えろこの歌を
いくらカラスが死の遣いと呼ばれようが、生きた人間の狂気には敵わない。
あなたが初めて遊びに行った彼女に家のCDラックにこのCDを発見したら、すぐに別れを切り出すべきである。
内田裕也 『NO MORE COMICS』
ご存知の通り日本のロックのドンである、内田裕也。
ヒット曲がないことがロックを長く続けるコツ、という迷言のせいか、iTunesには『会いに行けるアイドル』2冠のセンターに便乗した音源しかなかったので、これを貼っておく。
内田裕也については書きたいことがありすぎるので、あえて何も説明しない。
正直この一枚だけで、もうカラスは来ないと思う。
美輪明宏 『ヨイトマケの唄』
パンクが枝であったとすると、ロックンロールは幹。そしてその幹がここまで大きなカルチャーに成長したのも、全ては根っこのブルースがあったからである。
ブルースとは、黒人が綿花を栽培しながら生み出した労働歌である。
つまりこの労働歌、ヨイトマケの唄は日本のロックの全ての源流と言っても過言ではない。
たとえベランダに大群のカラスが押し寄せたとしても、相手は美輪明宏である。
全てハトに変化させられ、愛と平和に向かって飛び立っていくだろう。
いかがだったでしょうか。
カラスによる鳥害に悩まされるあなたは、これらのCDを今すぐにベランダへ配置するべきである。
すぐに効果が表れ、カラスはおろか友達も寄り付かなくなることを約束しよう。