孤高の凡人

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On the Road

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マカロンよ永遠に

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写真提供 孤高の凡人

 

午前5時、私はあるダムの湖上にいた。
昨日執筆した記事に対して、『お姉さん』からの返事が皆無であった為、私はもう駄目やんと思って、『にゃあ』と猫語でこのインターネット上に遺書を残した。
誰にも理解出来ぬだらう。
しかし初めから理解されようなどとは思っていない。
人間は生まれながらにして孤独なのだ。そしてその孤独を楽しめる人間こそが、孤高なのだ。

と、いうわけで私は湖上に居る。船に乗って釣りをしている。
船と言っても一人乗りのカヤックであり、この文章を読んで貴女勢がきゃあきゃあ言って「あたしも乗せてぇぇん、はあと」と言われても、それは無理。
なぜなら釣りが出来なくなるから。私は魚が大好きなのだ。

私は小学生の頃より、毎週のように釣りに出かけてきた。
社会に出てから多少のブランクはあるものの、かれこれ18年ぐらいは続けている趣味になる。そして私は琵琶湖などの人気スポットには行かない。あんな野外フェスみたいな状況で私は釣りをしたくないからだ。静かに、そっと、糸を垂れたい。投げるけど。

 

釣りはいい。

湖に浮かべば開放感が素晴らしく、大きな声で『おっぱい』と叫びたくなる。
川では、その雄大な流れから母性を感じて『おっぱい』と呟きたくなる。
渓流では、その美しさ、静けさから鳥のように『おっぱい』と囁く。

そう、釣りは素晴らしいのだ。

 

私は湖上にいた。
手製の疑似餌にてぐすを結んだなら、ほいキャスト。
私は器用にオオルを扱い船を操りながら、湖面を進む。
大きな魚が釣れないというこの場所は人気がなく、釣り人がほとんどいない。
その為、その美しい自然は一時的に私のものになる。
私だけのものになる。
この美しい世界に私一人しかいないような気持ちになる。

 

 

しかし、船の上でずっと釣りをしていると、当然したくなるよね。

うんこ。

人間だもの。

しかし船上で脱糞を行うと、戦場のようになり、洗浄する必要が出てくるので、我慢が必要になる。普段このような状況に置かれた場合は、最寄りの陸地を目指し、穴を掘ってそこに目がけてエイッと脱糞し、土に還って頂くのだけれど、今日は違った。

田植えのシーズンにより、川の水は増水、そして雑炊のように濁っていた。
増水により、普段の脱糞スポットからは陸地が消えていた。

やばい。このままでは、川の中に脱糞をすることになり、私のチョコレートマカロンたちが浮かばれない、否、浮かんでしまう。

浮かぶのは結構だが、さすがにI LOVE MEな私も自身のチョコレートマカロンに追いかけられるなんていうB級映画のような状況はごめんなさいなのだ。

しかしそうこうしているうちにも、便意は足音を立てて近づいてくる。

仕方がない。止むを得ない。

作戦としてはこうだ。

まず、靴下を脱ぎ、Gパンを膝ぐらいまでまくる。
そして普段陸地であった浅瀬まで船で近づき、その浅瀬へと上陸する。
そして一番遠いところから、一歩ずつチョコマカロンを産み落とし、船の一歩手前でフィニッシュ、左手で尻を洗浄する。

よかった、実によかった。
建設業施工管理の経験はこんなところにも生きた。

そして浅瀬へざぶぅと入った私は、ざぶざぶと奥へ向かった。
歩数にして約30ざぶざぶ。
ベルトを外し、Gパンからその蒙古斑の名残ある尻を出す。

マカロンの為の18ざぶざぶ、時折混ざるフェイクの屁の為に10ざぶざぶ、小便のための1ざぶざぶ、最後にガンジス川での洗浄に1ざぶざぶ。

完璧な工程、美しすぎる管理能力。
大手スーパーゼネコンはすぐに私を引き抜くべきだと思う。

 

さあ、仕事を始めようか。
私はそう呟いて、腰を下ろした。

 

チョロチョロ、いきなり想定外の尿が飛び出す。
プゥウ、マカロン、マカロン、スウゥウ、プゥ、マカロン、プス、ブゥ、スゥ。

若干の誤差はあったが、まあ想定内の滑り出しであった。

ぷー、マカロン、マカロン、スウゥウ、ブーン、ブーン。

 

 

 

 

ブーン?

 

 

 

 

私のプリンケツからはこんな音はしない。
ブーン?何?このヘリコプターみたいな凶暴な音。

後ろを振り向くと、そこには私が最も天敵としている蜂がいた。

やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ。

蜂キライ、蜂こわい、こわいこわいこわい。

私は蜂から逃げるようにざぶざぶざぶざぶ。

ブーンぷぅブーンざぶざぶマカロンブーンこわいよおざぶざぶマカロンマカロンざぶざぶ、ぶっぶっブーンマカロンこわいよお、ブーンブーンこわいこわいざぶざぶざぶざぶざぶざぶ、ザッアバッッああんっ!

 

自身のGパンの汚すまいと中腰で前進していた私はそのままの体勢で前のめりに水中へ突っ込んだ。

 

 

 

 

 

目の前には、船。
蜂の姿はもうなかった。

 

私はどこまでもどこまでも泳いでいった。

永遠に、遠泳で。

 

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